はじめに
FXが個人投資家でも出来るようになったのは1998年とその歴史は浅く、外為法という法律が改正されたのがきっかけでした。
一方で外貨預金は、銀行と同じ歴史をもち100年以上前から利用されています。
一見、同じ金融商品のようにみえるFXと外貨預金ですがいくつかの違いがあります。
その違いを理解したうえでFXを始めると、今がいかに資産を簡単に増やす環境に恵まれているかが実感できますよ。
扱われ方がそもそも違う
外貨を扱うことに関しては共通していますが、
- 商品種別
- 管理方法
については、FXと外貨預金はおおきく異なります。
まず商品種別についてですが、
- FX:証拠金取引
- 外貨預金:普通預金や定期預金
であり、あなたが預けるお金の呼び方が以下のように異なります。
【FX】
【外貨預金】
参考 FXと外貨預金
このように商品種別が異なると管理方法にも違いが発生します。
詳しく見ていきましょう。
金利の受取り期間
FX、外貨預金ともに金融商品であるため、お金を預けて一定期間がたつと金利を受け取ることができます。
その受け取り期間は、
- FX:毎日
- 外貨預金:満期または解約時
となります。
つまりFXでは数日間の外貨保有であっても金利(※)を受け取ることができますが、外貨預金では(円預金と同じように)1年以上の保有が必要となります。
(※)
FXでは外貨保有で受け取る金利のことをスワップッポイントといいますが、一方で支払わなければならない場合もあります。
- 円が絡む外貨交換を売りで注文する
- 高金利通貨を低金利通貨に外貨交換する
といった場合には、保有しているだけで損失が発生しますので注意しましょう。
詳しくは次の注文方法をご覧ください。
注文方法
FXでは買い注文だけではなく、
- 円の売り注文
- 円を絡まない注文(ユーロ/ドル、ポンド/ドルなど)
でも取引をすることが出来ます。
理由は先ほど解説したように、あなたの預けたお金が証拠金として扱われるからです。
証拠金とはFX会社が用意しているお金を借りるために、担保として差し出すお金のことです。
つまり実際には(あなたのお金ではなく、)FX会社のお金で取引をするため上記のように買い以外での注文が可能になっているのです。
ちなみに各FX会社は、円以外にもさまざまな種類の通貨を用意しています。
詳しくは通貨ペア数を使いこなすにはファンダメンタルズ分析に強くなるを合わせてご覧ください。
一方で外貨預金はあくまで預金ですので、あなたのお金つまり円を利用した取引(預金)となります。
そもそも外貨預金の目的は円を外貨に交換して金利差を受け取ることにありますので、
- 円が絡んだ買いのみ
の注文となっています。
レバレッジ
ここまでで、
- FX:証拠金
- 外貨預金:預金
とお金の扱われ方が違うことで、FXは外貨預金にはないメリットがあることにお気づきかと思います。
そして先ほどの注文方法と同じく、FXの魅力の一つにレバレッジというものがあります。
結論から言うとFXでは、
- 国内:最大25倍
- 海外:100~1,000倍
のレバレッジをかけることができます。
しかし外貨預金ではレバレッジをかけての取引をおこなうことが出来ません。
つまりお金の扱われ方が証拠金であれば、小さな資金で大きな利益を得ることができ資金効率が良くなるのです。
レバレッジとは梃子(てこ)という意味で、図に表わすと以下のようになります。
参考 レバレッジ
たとえば25倍のレバレッジで100万円分の取引をおこなう場合、
- 4万円=100万円(取引金額)÷25倍(レバレッジ)
の証拠金を用意すればよく、単純に外貨預金の1/25の資金で良いことになります。
またレバレッジ1倍で円を絡んだ買い注文あれば外貨預金と同じ取引をすることができます。
一方で外貨預金ではFXのような取引はできませんので、いかにFXが優れているのか一目瞭然ですね。
外貨預金にメリットはあるのか
ベタなことを言って恐縮ですが、FXが個人投資家でも出来るようになってからは、外貨預金のメリットは薄れてしまいました。
冒頭でもあげた円を外貨に交換して金利差を受け取るという目的も、FXのスワップポイントに劣っているのが現状です。
それでもシニア層を中心にいまだに根強い人気があるのが外貨預金です。
理由としては、
- 銀行での扱いであるため家の近くで購入できる
- 100年以上の歴史がある
といった、FXにはない親近感・安心感があるからです。
しかし今はインターネットの時代。
たとえ対面販売ではなくてもセキュリティ面は年々向上していますので、まずは気軽にFXから始めてみましょう。
まとめ
1998年から主流となったFXですが、外貨預金はそれ以上に長い歴史を持っています。
外貨を扱うという意味では共通していますが、
- FX:証拠金を担保に会社のお金で運用する
- 外貨預金:預金したお金そのもので運用する
と言ったように、扱い方には大きな違いがあります。
預けたお金を証拠金として扱うFXでは、
- 買いだけでなく売りから
- 円を絡まない
と言った注文ができるうえ、外貨預金と同じ取引をおこなうことも出来ます。
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