はじめに
⼤事な資産を⼀瞬にして失う、
- 追証制度
- 強制ロスカット
ですが、初⼼者のうちは避けては通れない難所となっています。
しかし⾒⽅を変えれば、あなたの資産を守る保護制度の1つですので、有効に活⽤していきましょう。
ここでは各会社で、どのような保護制度を設けているかを種類毎に分類して解説しています。
⼝座⽐較をする際は、(スワップポイントやスプレッドなどに⽬がいって)⾒落としがちな項⽬ですので、ここで⼀気に⾒ていきましょう!
[追証なし]証拠金維持率100%で強制ロスカットになる会社
などでは、あなたが指定したレバレッジ数を下回ると強制的に決済(ロスカット)がされます。
実質、追証(追加証拠⾦)制度を設けていない事になりますので、最⼤25 倍を超えるポジションを取ることはありません。
(ただし、追証制度を設けている会社では、⼀時的に25 倍を超えるポジションを取ることがありる:後述参照)
メリットとしては、必要資⾦(現⾦として持っておくべき資⾦)に⼿を出す危険が⼩さいと⾔うことです。
もし追証制度を設けている会社で取引をするとマージンコール(※)が発動された際、証拠⾦を新たに⼊⾦する必要が出てきます。
しかし上記の会社では、新たな証拠⾦が必要になる前に強制ロスカットをしてくれますので、相場変動による⼤損失からあなたの資産を守ってくれます。
(※)マージンコールとは強制ロスカットになる恐れがある投資家に通知されるもので、取引画⾯(マイページ)・指定メールアドレスにて確認することができます。
[追証あり]証拠金維持率100%でマージンコールが発動する会社
など、多くの会社では最⼤レバレッジ25 倍を超える含み損失が発⽣しても、すぐに強制ロスカットはされません。
執⾏されるタイミングとしては、
- 強制ロスカットの場合:証拠維持率が⼀定率まで下がる
- ロスカットの場合:マージンコールが⼀定時間たっても解消されない
場合です(※1,2)
メリットとしては、相場が回復するまでポジションを保有し続けられることです。
FX は数秒単位で価格変動が起きるため、証拠⾦維持率に⼤きな影響を与えます。
⼀旦は証拠維持率100%未満になったとしても、再度100%を上回る可能性があるのです。
つまり追証制度が採⽤されている場合、
- 現在の含み損失よりも⼩さい損失額
- 含み損失が解消されて利益額
で決済できる可能性があります。
したがって、追証制度がありかなしかは最終的に損失・利益のどちらになるかを左右する⼤きなものなのです。
しかし注意点があります。
追証ありのメリットはあくまで理論上のものであり、実際にはメンタルに左右されない冷静な分析⼒が必要となります。
詳しくは、【国内】 追証ありは天使の顔をした悪魔―損大利小がもたらす悲劇― をご覧ください。
(※1)会社によってサービス内容が異なります。上記にあげた会社については、後ほど詳しくみていきます。
(※2)強制ロスカットとロスカットは異なる意味で使⽤しています。こちらも後述しています。
ロスカットと強制ロスカットの違いとは
ロスカットはマージンコールが解消されないことで執⾏されるロスカットのことです。
猶予期間が与えられていると同時に投資家の意思が尊重されますので、強制という⾔葉を付けていません。
⼀⽅で強制ロスカットは、投資家の有無に関わらず執⾏されるロスカットであるため強制という⾔葉を使⽤しています。
多くのFXサイトで採⽤されている定義ですので、ぜひ使い分けられるようにしましょう。
[追証あり]ロスカット執⾏時間がNY クローズ後の会社
マージンコールが発動された際は、
- 証拠⾦を新たに⼊⾦する
- ポジションの⼀部を決済(損切り)する
のどちらかの⽅法によって、マージンコールを解消をする必要があります。
しかし、もし解消しなければ投資家の意思に関わらずロスカットが執⾏されます。
そして多くの会社がNY クローズ後におこないます。
【NY クローズ後の早朝5〜6 時にロスカットされる会社】
など。
しかし⼀部の会社ではNY クローズ後よりも早く⾏われますので、以下の会社で取引する際は注意してください。
- GMO クリック証券:早朝3 時
- YJFX!:当⽇24 時
- マネーパートナーズ:当⽇18 時
など。
また時間帯に関わらず、マージンコールは必ず解消する必要がありますので、
- 通知メールが来たらすぐに対処する
- ⽇頃から余裕を持った証拠⾦額を預けておく
といった⼼掛けが⼤切です。
[追証あり]強制ロスカット⽔準20%付近の会社
強制ロスカットに関しては、多くの会社で証拠⾦維持率50%に設定されています。
2015 年までは20%まで許容してくれる会社も多くありましたが、⾦融庁による規制が厳しくなっているため年々減ってきています。
そんな中、未だ強制ロスカット⽔準が20%付近にある会社は以下の通りです。
【証拠⾦維持率20%付近で強制ロスカットとなる会社(2017 年6 ⽉現在)】
など。
まとめ
証拠⾦維持率が100%を下回れば、レバレッジ数が既に25 倍を超えていますので、⾃由な取引ができなくなります。
- 会社によって強制的にロスカットをされる
- マージンコールが掛かってポジションを増やすことが出来ない
ようになっても仕⽅がなく、リスク管理について学びなおす必要があります。
FX を始め信⽤取引では、⼊⾦額以上のお⾦で取引ができるため理屈よりも経験値が物を⾔います。
取引経験がなければ味わえない事が、
- 追証制度
- 強制ロスカット
にはありますので、発動・執⾏がされても決して落ち込む必要はないのです。
むしろFX のスキルアップに繋がったと前向きに考え、再挑戦に臨みましょう。
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